メディウムのお話

今回はすっごく真面目な話です。
興味が無い方は眠くなってしまうかも。。。(^_^;;)

日本に帰国した際、絵の具屋三吉(ウエマツ画材)店の社長さんのメディウム講座を受講しました(すっごくおもしろい方でした!)
けっこう長い間、絵を描く仕事に携わっているのに、私は基本的な事を良く知らなかったのです。
絵の具とは、何なのかを勉強する良い機会でした。

メディウム(固着材)というのは、絵画の中では顔料などの物質を固着させるものです。
今は絵の具と言えば、チューブに入ってるか、固形になっているかですが、もとは色の粉(顔料など)なのです。
それを紙や、キャンバスなどに着ける役目をするのがメディウム。
これがないと紙やキャンバスに描いた色(絵)は落ちてしまうのです。
メディウムの種類によって、絵の具の呼び方も変わります。

・油+顔料 油絵の具
・アクリル樹脂+顔料 アクリル絵の具
・アカシア樹脂+顔料 水彩絵の具

などが代表的なものでしょう。しかし、日本画はこの顔料等を自分でメディウムと混ぜて
描いていくのです。それが膠(にかわ)です。
膠は動物の皮や骨のコラーゲンを用いたゼラチン固着材です。



膠も様々な種類があります。
ここカナダ(モントリオール)ではウサギ膠しか手に入りません。
ウサギ膠は色が薄く、膜が柔軟性に富んでいるので、テンペラ画等の石膏地、白亜地のバインダーとして使われることが多いそうです

今までは日本の膠や、アートレジン(樹脂性の固着材)などを使ってきましたが、今度はカナダのも試してみようと思います。

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